2018年9月8日土曜日

卓紹介5 NCユキハ 合わせ鏡の君と僕

【トレーラー】

「おはよう」

僕は物語を紡ぐ 目覚める君のために


 

「それでは、また」

でも君が進む先は きっと僕との分かれ道


 

「さようなら」

そして僕が最後に言うのは 君への別れの言葉


 

これは合わせ鏡の中 無限に広がる虚像たちのお話


 

優しくも愚かしい 君たちのための物語


 

永い後日談のネクロニカ『合わせ鏡の君と僕』


 

--さぁ、あなたにこの鏡は割れますか?


 



【シナリオ概要】


シナリオ名『合わせ鏡の君と僕』


対応人数:3〜4人


NC名:ユキハ


ネクロニカ経験者向けの2話構成のショートキャンペーンです。
ドールたちは、生前暮らしていた孤児院を舞台に、自分たちの死の謎と、姿を消した家族を探してもらいます。


テーマは『終わらない物語の終演』ドールたちの手によって、物語を終わらせることをテーマにしています。
NPCとの関係性を重視したシリアスなお話で、ハッピーエンドよりも、ビターエンドやメリーバットエンドで終わるようなシナリオです。
シナリオ内での選択や、ダイスの結果によっては、ドールたちの片割れであるNPCがロストしますので、ご注意ください。
シナリオの雰囲気としては公式キャンペーンの『黒白遊戯』が一番近いと思います。


また、PL同士で相談する場面が多いシナリオなので、キャラクターロール以外でのPL相談やプレイヤー同士のコミュニケーションが好きな人のほうが楽しめると思います。


グロテスク要素について、B級スプラッタホラー程度の表現が含まれているので、苦手な方はご相談ください。
官能的表現はありません。


サプリの使用可。手駒については『基本ルルブ』『箱庭』『歪曲』『最果』のデータを使用しています。




【戦闘難易度】


戦闘難易度は少し難しめ。ある程度戦闘になれた人向けの構成になっています。
また、バトルパートのカルマの達成、未達成によって、エンドパートの展開が変わってきます。




【ドール作成について】


セッションに時間をとりたいため、キャラクター作成はありません。
こちらが用意したサンプルキャラクターの中からドールデータを選んでもらいます。(マニューバの入れ替えや名称変更など可)




【ハンドアウト】


このシナリオにはキャラクターのハンドアウトが存在しています。
どのハンドアウトを選ぶかによってキャラクターの立ち位置に変化があります。
※ドールの性別は自由に決めることができます
※長子、次子、末子について、血のつながりは無くてもかまいません


□長子
『あなたは家族を守りたかった』


あなたは、とある男に引き取られた養子だ。その男は孤児院の院長であり、あなたは彼の家族として孤児院で暮らしている。そして誰よりも家族を案じていた人物だ。大切なひとを守る為、あなたはもう一度奮い立つだろう。


推奨暗示:陥穽、絶望


記憶のカケラ【給仕】
給仕をしているアンデットがいた。お節介で、世話焼きで、君たちの面倒をよく見てくれる人だった。


記憶のカケラ【金欲】
食べ物も買えない、服も備品も! はじめの頃はそんなこともなかったのに、気がついたら生活することも苦しくなっていた。このままでは家族も家も失ってしまう……。




□次子
『あなたは普通の日常が愛おしかった』


あなたは、とある男に引き取られた養子だ。その男は孤児院の院長であり、あなたは彼の家族として孤児院で暮らしている。孤児院での暮らしは、ささやかながらも楽しい日々だった。そんな日々をもう一度と、あなたは願うだろう。


推奨暗示:幸福、破局


記憶のカケラ【庭師】
庭師をしているアンデットがいた。優しくて、穏やかで、料理をするのが好きな人だった。


記憶のカケラ【手紙】
内緒ではじめた手紙のやりとり。隠れて渡しあう手紙にどきどきして、返ってくる返事にわくわくして……。手紙の数が増えるたび、それは君の日常をより鮮やかにした。




□末子
『あなたは孤独な彼に寄り添いたかった』


 あなたは、とある男に引き取られた養子だ。その男は孤児院の院長であり、あなたは彼の家族として孤児院で暮らしている。そして彼にとっての希望で、優しい夢だった。きっと、あなたがあなたであることで誰かを救えるだろう。


推奨暗示:渇望、幸福


記憶のカケラ【養父】
君たちには養父がいた。怖くて、気むずかしく、とても賢い人だった。確か、どこかで研究員をしていたと、教えて貰ったことがある。


記憶のカケラ【勉強】
彼は冷たかった「無知な人は嫌いだ」と。だから勉強をしようと思った。問題がひとつ解ける度、彼に見せに行く。すこしでも自分を見てもらいたくて……。




□用務員
『あなたは彼らの全てを知っている』


あなたは、孤児院で働いている用務員だ。そしてこの物語に一番近く、一番遠い人物だ。あなたは全てを知っているが、何もできない。それでもこの物語に関わるのであれば、先を進む姉妹たちの道しるべになるといい。


推奨暗示:罪人、希望


記憶のカケラ【彼】
「苦しい、助けてくれ」と涙を流す人がいた。彼の名前をあなたは知らない。いや、名前さえ無かったのかもしれない。子供のように泣く彼に、君は何かできただろうか。


記憶のカケラ【炎】
燃えさかる炎の中に君は居た。逃げ場はなく、炎と煙の中で自分の終わりをさとるが、なぜか心は穏やかだった。自分よりも大切な人を守れたから。だからこの終わりも受け入れられた。




【卓傾向】


効率よりロマン重視。キャラクターロール大歓迎! みんなでストーリーを作ることが好きな方向けです。
基本裁定はゆるめで、PLGM皆で相談しながらセッションを楽しめたらと思います。




【NC紹介】


どうも、初めまして、お久しぶりです! ユキハと申します。
普段はオンラインセッションを中心に活動しており、他にも『卓上NPC』という同人サークルにて、ネクロニカの同人シナリオ集を作成しています。
今回は、今年の冬コミに出す予定のシナリオ『鏡合わせの僕とボク』を、コンベンション用のショートキャンペーンに仕立てました。
終わらない物語をドールたちによって終わらせる物語です。重くシリアスなお話なので、皆さんに受け入れてもらえるかドキドキしながらトレーラーを書いています。
人を選ぶシナリオなので、悲劇の中でもうつくしい物語をメンバーと共に作りたいというかたと遊べたらと思っています。
この物語はセッションに参加した、あなたたちのためのものです。どうかドールたちにとって優しい終りかたでありますように。